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第6回中学生弁論大会:受賞者一覧・弁論内容

更新日:2019年11月27日

市長賞

市長賞
氏名 中学校名 学年 題名
樋口 彩華 西ノ岡 1年 残された食べ物たち
木村 摩星 寺戸 2年 人から人へ
山崎 健之朗 西ノ岡 3年 一人が変われば水は守れる

 

教育長賞

教育長賞
氏名 中学校名 学年 題名
金内 まこ 勝山 1年 大人の言葉遣い
大西 美咲 寺戸 2年 家族の大切さを考える
金内 さよ 勝山 3年 人の心

 

優秀賞

優秀賞
氏名 中学校名 学年 題名
有馬 快 勝山 1年 ナタデココ南北問題
平田 汐花 寺戸 2年 思いやりの大切さ
土山 佳恵 西ノ岡 3年 一つのチョコレートから見えること

 

弁論内容

「残された食べ物たち」 樋口 彩華(西ノ岡・1年)

(写真)樋口彩華さん

 最近、食に関する関心や感謝が失われつつあります。

 日本の食の問題はたくさんありますが、中でも私が気になっていることは食べ残しの増加です。ニュースで、コンビニやスーパーで大量のおにぎりや惣菜が回収されている場面を見て以来とても気になっています。

 世界には8億4000万人もの栄養不足の人達がいます。しかし、その一方で日本の食べ残しの量は年々増加しています。これは、日本人の「もったいない」「食べ物を残すとばちが当たる」という感覚がないから増加しているのだと私は考えました。

 私は小さい頃から、「お米を残すと罰が当たるで。」と両親に言われてきました。ただの迷信だと思っていながらも小さい頃に米粒を残さないようにしていると、今ではそれが当たり前のこととなっています。

 日本の食べ残しの量を減らすためには、食への関心を深めることが大切だ、と思います。最近ではそのようなことを「スローフード」と言います。スローフードというのは各地の食文化を尊重し、将来に伝えていこうという運動でもあります。京都府ではこのスローフードに力を入れています。京都には賀茂茄子や聖護院大根、九条ねぎ、万願寺とうがらしなどたくさんの京野菜があり、それらを次の世代にも伝えていこうとしているのです。生産地近くの小中学校の給食や地元の飲食店のメニューに、積極的に取り入れているそうです。

 やはり私は、日本の食べ残しの量を減らさなければならないと思いました。その中で、スローフードを取り入れていくことが大切なことだ、と私は考えました。みなさんは、毎日感謝してご飯を食べていますか。また、残さず食べていますか。自分の食生活を振り返ってみてください。

「人から人へ」 木村 摩星(寺戸・2年) 

(写真)木村摩星さん

 「何でテレビの中が揺れてるねん?なんか変やぞ、あっ地震や!」

 そう思った父は隣の部屋で寝ていた母と姉の上におおいかぶさりました。母はその父の大きな声で目が覚め、と同時に隣で寝ていた姉をひきよせしっかりと抱きしめました。

 1995年1月17日午前5時46分。阪神淡路大震災、その時私は母のお腹の中にいました。

 今年の6月、学校の校外学習で私は神戸に行きました。ちょっと外国の雰囲気がする異人館めぐり、「お嬢さんこれ美味しいよ!」と呼び止められてドキドキしながら食べ歩いた中華街と、その日一日楽しい気持ちだったのですが、午後から行った「人と防災未来センター」で私の気持ちは少し変わりました。まるで戦争が起こったような神戸の街の姿、潰れた我が家を見て呆然と立ちつくす人などの映像や展示物を見て(本当にこんなことが起こったんやろか?)と、恐ろしくなりました。

 その中に、一生懸命働いているボランティアの人達の写真が何枚かありました。食事をつくる人、物資を運ぶ人、老人や子ども達の世話をする人。後で母に聞くと、車も電車も使えない中、とにかく助けてあげたい、何かしなくては、と思う多くの人たちが、大きなリュックに水や食べ物を入れて、がたがたになった線路の上を歩いて神戸に向かったそうです。また、東京から何台ものトラックに荷物を積んで大阪に向かい、大阪からバイクに乗り換えて少しずつ運んだ会社の人たちもいたそうです。そうやって、日本中から、物が集まり人が集まり、被災した多くの人たちの支えになりました。

 「おーい!まだ人がおるぞ!声が聞こえる!生きているぞ!」という声に、そこに人が集まり、バケツリレーのように木材を取り除き始める人達。全く知らない人なのに、亡くなった人を泣きながら運ぶ人達。

 震災という大きな災害は、悲しみや、苦しみ、多くの傷を人の心に残します。でも、その傷も、人を思う、手を貸す、なんとかしてあげたい、守りたい、そんな思いが詰まった人の声や行動が、薬となって少しずつでも癒されるのではないでしょうか。最近では静岡の地震に多くのボランティアがかけつけました。

 人間は、一人では生きていけません。いろいろな人の力を借りて生きられるのです。震災後の神戸も、ボランティアの力があってこそ、復興できたのではないでしょうか。

「人から人へ」

つながり、助け合っていく事がどれだけ大切かを、私は改めて感じました。

「一人が変われば水は守れる」 山崎 健之朗(西ノ岡・3年)

(写真)山崎健之朗さん

 水、それは私たちが毎日使う資源です。朝顔を洗い、ご飯を食べ、何気なく使っていますが、私たち日々の生活には絶対に欠かすことのできない資源です。

 しかし、この資源が現在危機にさらされていることを皆さんは知っているでしょうか。 今、私たちが飲むことのできる淡水は、地球の水の約2.5%ほどしかありません。ですが、その2.5%の水が、今私たちが出す生活排水などにより汚されてきています。

 日本には水に流すという言葉がありますが、私たちはその通りに天ぷら油や米のとぎ汁をなんの迷いもなく流してきました。意識はしていませんが、簡単に水を汚しているのです。更に、水の出しっぱなしなどになどによりたくさんの水が無駄になっています。私たちの生活が便利になったことで水は、日々汚染されています。それは水だけでなく、水に生きる生物、川魚などの命も脅かしています。だからこそ今私たちが水を守らなければいけません。

 皆さんは「1リットル for 10リットル」というフレーズを聞いたことがあると思います。ある飲料会社がミネラルウォーターの売り上げの一部をアフリカの国に寄付し、そのお金で井戸を建設する取り組みです。アフリカでは、水を簡単に飲むことができない人がたくさんいます。生きるために、雨水を飲んでいる人もいます。同じ人間なのに、日本とアフリカでこんなに格差があっていいのでしょうか。アフリカに住む人々は、一滴の水を惜しんで大切に使っているはずです。

 私たちは、水のありがたみを感じていないのでしょう。それが今日における水の無駄遣いだと思います。では、どうすればよいのでしょうか。油をこして使い、水の出しっぱなしをせずに必要最低限の水を使うことが私たちにできることです。皆がやらなければ、現状は変わらない、自分一人では、水質汚染を解決できないと思うでしょう。けれどたった一人でも水を守ろうとすることは決して無駄ではないと思います。水を守るということは、小さな努力の積み重ねだと思うからです。一人一人が水を守ろうとすることから、この地球の水質汚染を阻止することができます。だから、私たちが水を汚してきたこと、そのことを水に流さないでください。水に感謝する気持ちを忘れず、今一度私たち自身が限りあるこの資源を見直して、地球に優しい生活をしてください。そうすればきっときれいな水が少しでも長く保てるはずだから。

「大人の言葉遣い」 金内 まこ(勝山・1年)

(写真)金内まこさん

 みなさんは、テレビをみていて、気になることはありませんか。最近のテレビ番組で、「キモチワルイ」「ブサイク」などという表現をよく耳にします。でも子どもがそういう言葉遣いをすると大人に注意されます。そのような番組をつくっているのは大人なのに、一方で子どもに言葉遣いの悪さを注意するのはおかしいと思います。私は、そのことに疑問をもったのでテーマにしました。

 大人と子どもは違うという人がいると思いますが、それはちがいます。人に悪口を言うことに年齢は関係ないからです。大人、子ども関係なく、人に悪口をいわれたら、だれでも傷つくからです。

 テレビ番組に出演している人の中で、毒舌を売りにしている芸人がいますが、人をけなすことで笑いをとるのは良くないと思います。軽い気持ちで人をけなしていいと感じる子どもが多くなるからです。人をバカにしてもみんな笑っているから、いいことなんだと感じてしまうからです。そうなったら、人をバカにすることが間違っていないということになって、人をけなしてもいい社会になってしまうのではないでしょうか。

 そのような社会にならないようにするためには、まず大人が気をつけることが必要です。そして、子どもが見るテレビ番組で、汚い言葉を使わないことを心がけるようにしたらいいと考えます。そうしたら、大人も堂々と子どもを注意することができます。

 私は、人をけなすような言葉は使いたくありません。みんなが心から笑顔になれるような言葉をたくさん使いたいと思います。

 大人は子どもの目標です。大人が言葉遣いに気を付けたら、子どもも言葉遣いが変わります。大人が言葉を正したら、この社会はもっと優しい社会に変わっていくのです。 

「家族の大切さを考える」 大西 美咲(寺戸・2年)

(写真)大西美咲さん

 ある日の夕方、母は帰ってくるなり、「大事な話がある。」と私と弟を呼びました。

 「実は今日おじいちゃんがたおれはったんや。救急車で運ばれて今は入院してはる。 まだ危険な状況やねんて。」

 私はそれを聞いた瞬間に、頭の中が真っ白になり、しばらくすると恐怖と不安におそわれて涙がポロポロこぼれてきました。祖父はいつでも私に優しくたまに会うと、「あんまりがんばりすぎるなよ。」と優しい言葉をかけてくれました。また、とても仕事熱心で毎日早朝から仕事に行っていました。仕事で忙しいのにもかかわらず昨年の体育大会にも来てくれました。(あんな元気やったおじいちゃんが)と思うと怖くてたまらなかったです。

 祖父が入院した翌日に、家族4人で祖父の様子を見に行きました。祖父はナースステーションの前の個室で点滴を受けていました。父が、「美咲と隆太郎が来たぞ。」というと何度も何度も体を動かしてもがいているようでした。「おじいちゃん、美咲やで。わかる?」と何度も話しかけました。

 「私、明後日吹奏楽のコンクールやねん。おじいちゃんのために頑張ってえんそうしてくるしな。またCDきいてよ。」とたくさんの言葉で話しかけましたが私の声は届いていないようで祖父から言葉は返ってきませんでした。病気のため、私のことはわかっていないようでしたが祖父の手をにぎると、ぎゅっとにぎりかえしてくれました。涙が止まりませんでした。祖父は、泣き虫がきらいだから絶対泣かないと決めていたのにがまんできませんでした。帰ることを伝えたとき、私と弟に一瞬小さくガッツポーズをしてくれた気がしました。

 帰りの車の中で私は今までのことをふりかえりました。今まで祖父は大きな病気もせず近くに住んでいていつでも会えるという気持ちでいました。でも今回祖父が入院したことで、私の胸にポッカリと穴があいたような気持ちになって本当の意味で家族の大切さを感じることができました。家族と一緒に過ごす一時一時が、かけがえのないとても大切なものだと分かりました。

 今はただ祖父の回復を待つしかありませんが待っているだけじゃなくてリハビリを手伝ったり、たくさんお見舞いに行ったりして少しでも祖父の役に立てるようにしていきたいなと思います。

「人の心」 金内 さよ(勝山・3年)

(写真)金内さよさん

 みなさんには、将来の夢はありますか。私は精神科医になるという夢があります。私は理科部に入っているのですが、そこで心理学について調べたことが、そう思うようになったきっかけです。

 心理学の研究にあるたくさんの実験ー例えば、人と人どうしの距離と好感度との関係を調べるもの、瞳孔の開き方から、その人が何を考えているかを調べるものなどーを学んでいくうち、私は、心理学だけでなく、人の心そのものに大きな興味を持ちました。

 心理学を調べる中で、私は、ゆうきゆう先生という精神科医の方と出会いました。ゆう先生は、インターネット上で、自分のサイトを読んでいる読者の悩みの相談に答えています。相談の内容は、「母親がマルチ商法にはまっている」というものから、「虫の蝶が怖い」というものまで様々ですが、それに対するアドバイスはどれも的確で面白く、第三者の私まで元気づけられてしまいます。こういうアドバイスができる人に、精神科医になりたいと、強く思いました。ゆう先生のように、誰かを元気づけることのできる医師になりたいのです。

 さらに心理学を調べていくうち、私は、心とは「思いや気持ち」だと考えるようになりました。相談する人の苦しみや不安が心なら、答える先生の「相手を大切にしよう」という思いも心だということです。だから心とは、その人自身をつくるものだと言えます。価値を認め、尊重し合うことはとても大切です。しかし、わざと人を傷つける言葉を言ったり、相手の主張を聞かずに自分の考えを押しつけたりする人がいます。反対に、友達関係を壊したくないと言って、自分の気持ちを外に出さない人もいます。他人の心を踏みにじるのはもちろん良くないことですが、自分の心を殺してしまうのも良くありません。相手を大切にしたいと思うなら、まず自分を大切にしようという気持ちをもたなければなりません。そうしてこそ、相手のことも大切にすることができるのではないでしょうか。

 私は、自分の目指す医師になれるよう、人の心を大切にできる人間になりたいです。精神科医になるためには、たくさんのことを勉強しなければならないし、医師となった後にも多くの課題が待っているでしょう。しかし、人の心を大切にしようという気持ちは忘れてはいけないと思います。ゆう先生のアドバイスも、そういう気持ちが背景にあるからこそ「元気づけられる」と感じる言葉が出てくるのです。心とは、思いや気持ち。それは、誰のものであっても同じように大切だということを、見失わないようにしたいです。

「ナタデココ南北問題」 有馬 快(勝山・1年)

(写真)有馬快さん

 みなさんは、南北問題という言葉を、聞いたことがあるだろうか。これは、韓国と北朝鮮の問題でも、北極・南極の環境問題のことでもない。北半球と南半球の大きな問題である。

 一般的に地球は北半球と南半球に分けられる。そして北半球には先進工業国が多く、南半球には発展途上国が多いといわれている。このことから生じる経済格差などの問題のことを、南北問題と呼ぶのである。

 さて、その南北問題と日常生活を結びつけて考えたい。そこで、あるデザートを紹介しよう。ココナッツの果汁に酢酸菌を加え、固まらせたもの。そう、「ナタデココ」である。このデザートはヨーグルトに入っていたり、フルーツポンチに入れたりと、現在ではデザート界で大人気である。しかし、過去に「ナタデココブーム」というものがあったことを知っているだろうか。1992年7月、ファミレス「デニーズ」に登場した、新しいデザート「ナタデココ」。イカの様なグミの様な不思議な食感が受け、大ブームを巻き起こしたのだ。

 そのころ、ナタデココの原材料であるココナッツの原産国、フィリピンでは、日本でのナタデココブームを知った人々が借金をして、次々とナタデココ工場を建てていたのである。しかし、工場が回り始めると同時に、あきやすい日本人は、ナタデココからタピオカなどに興味が移り、ナタデココブームは衰退、フィリピンの工場は倒産、そして、借金だけが残るという最悪の事態になってしまったのであった。

 フィリピンのナタデココ南北問題はほんの一例である。他にも海外や南半球の国々の人の生活に私たちがかかわっていることがたくさんある。

 このような問題をくりかえさないためにも、私たちが選び好んで食べているものによって、南半球の人々の生活に影響を与えていることなどを考える必要がある。そして、もう一度私たちの身の回りの生活をみつめてみることが、南北問題を考えるきっかけになるだろう。みなさんも、発展途上国の人たちのことを考えてみてほしい。 

「思いやりの大切さ」 平田 汐花(寺戸・2年)

(写真)平田汐花さん

 みなさんは、思いやりの大切さに気づいていますか?私は、みなさんが気づけていないのではないかと思います。

 たとえば、なくならないいじめ。これをなくすために必要なのが「思いやり」です。

 私が小学校のときにいじめがありました。いじめられていた子は、道を通ろうとするだけで、そこにいた人たちに避けられたり、悪口を言われたりされていたのです。その行動が、その一言が、彼女を傷つけているのです。このように思いやりのない人の心によって、いじめは起こるのです。

 また、障がい者に対する行動にも思いやりのなさが見られます。
 先日、車いすに乗った三十代くらいの男性が、一人で繁華街を通っているところを見かけました。そのとき、周りの人たちは、とても冷たかったです。男性は、「すいません。通らせてください。」と言いながら、通ろうとしていました。それなのに周りの人たちは動こうとせず、ひそひそ「迷惑だ」と話していたり、中には直接「じゃまだからどいて」などと言っている人もいました。私は悲しい気持ちになりました。思いやりのない態度や言葉は、やはり人を傷つけることになるのです。

 私の通っていた小学校の近くに、老人ホームがあります。そこにいたお年寄りの方に、小学生が暴言をはくということがありました。それを言われたお年寄りの方は、外に出ることが怖くなったそうです。とてもひどいと思いませんか。何も考えずにいった言葉が人を傷つけ、恐怖を感じさせてしまったのです。私は、この出来事を忘れられません。なぜなら、思いやりのない言葉が、人の心を深く傷つけてしまうということを改めて感じたからです。

 いじめ、そして障がい者やお年寄りへの思いやりのない言動は、今の社会に起きていることなのです。このようなことが、この先、ずっと続いていいのでしょうか。私は、絶対にいけないと思います。社会に起きていることを変えるためには、やはり「思いやり」をたくさんの人が持つことが一番だと思います。

 「思いやり」は、相手や周りの人の気持ちを感じ、自分は何をすればいいのか、何をしてあげられるのかを考えることで生まれるのではないでしょうか。そういうことの大切さをみなさんに気付いてほしいのです。

 そして、「思いやり」にあふれた社会をみんなで作っていけたらいいなと思います。

「一つのチョコレートから見えること」 土山 佳恵(西ノ岡・3年)

(写真)土山佳恵さん

 みなさんは、チョコレート好きですか?そのチョコレートには、驚くべき真実が隠されていることを知っていますか?幼い子どもたちが奴隷のように働かされて採ったカカオの実からできることを…。ガーナやコートジボワールでは、家が貧しいために人身売買された子どもたちが、毎日、働かされています。その仕事には、子どもには非常に危険な刃物の使用、マスクなしでの農薬の散布などがあります。そして、こんな危険な仕事をする子どもたちの年齢は14歳以下がほとんどだそうです。なぜ奴隷のように働かなければならないのでしょうか。

 現在、世界で働く子どもたちは、2億1800万人いると言われています。日本の人口の約2倍に当たる数です。こんなにたくさんの子どもたちは、学校で勉強する楽しさも、友だちと遊ぶ楽しさも知らないのです。学校へ行き、勉強しなければ文字を読み、理解することさえできません。将来自分がなりたいことを見つけても、実現することは難しいでしょう。そうすると、また大人になっても低賃金で重労働をし、その子どもも貧しいために、働かなくてはなりません。そういった悪循環がずっと繰り返されるのです。児童労働はこのように子どもたちの未来と希望を全て奪ってしまうのです。

 そこで私たちにもできることは何でしょうか。まず、知ることです。児童労働について学び、子どもたちの生活と自分たちの生活とのつながりを考え、それを周りに伝えることで、たくさんの人が関心を持つ持つようになると思います。チョコレートの隠された真実を知ることは、その一つです。次に子どもが関わった商品は買わないことです。実際に「フェアトレードマーク」がついた商品があります。このフェアトレードラベルは、児童労働が厳しく禁止された農場のカカオを使ったチョコレートにつけられています。現在、このような商品は、通販でしか購入できないようです。もっと身近なお店にこのラベルのついた商品が並べられるようになると、それを購入する機会も増えると思います。そして、私は将来、子どもたちが学校に通えるようにする運動に参加したいです。一人でも多くの子どもを児童労働という恐ろしいものから救ってあげたいです。私は同じ地球に生まれた子どもとして、児童労働をどんな理由があろうと許すことができません。世界中の全ての子どもたちが笑える日が来ることを私は願っています。

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