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浸水対策下水道

更新日:2019年3月29日

歴史的な経緯と現状

 向日市は、西暦784年に桓武天皇が長岡京を造営した地ですが、わずか10年で平安京へ遷都されることになった原因の一つが、度重なる浸水被害に悩まされたこととも言われています。
 近年では、昭和30年から40年代の高度成長期の急激な宅地開発による市街化の形成に伴い、地中への浸透量が減り、多くの雨水が寺戸川、石田川及び和井川に一気に流れ込むようになりました。

浸透量減少の模式図

(写真)浸透量減少の模式図(市街化前)

市街化前

(写真)浸透量減少の模式図(市街化後)

市街化後

航空写真による市街化の比較

(写真)昭和36年の航空写真

昭和36年の航空写真

(写真)平成11年の航空写真

平成11年の航空写真

寺戸川の様子

 このため、寺戸川の床下げなど、既存水路の改修に努めてきましたが、もともと大きな河川が無いため、これだけでは対応できず、大雨のたびに浸水被害が発生していました。
 向日市域の雨水の主な放流先である京都市域に位置する一級河川西羽束師川についても河川の断面が不足し、たびたび氾濫していたことから、西羽束師川の拡幅改修と向日市からの雨水排水(流出量)の抑制が必要となりました。
 寺戸川は、京都市域から向日市に流入し、向日市から京都市域に流出しており、双方の市域にまたがっていることから、向日市単独での雨水整備だけでは浸水被害の解消が困難な状況でした。

(写真)寺戸川の床下げ改修

寺戸川の床下げ改修

(写真)京都市(川島桜園町)から寺戸町八反田

京都市(川島桜園町)~寺戸町八反田

(写真)森本町戌亥から京都市(久世東土川町)

森本町戌亥~京都市(久世東土川町)

雨水整備の概要

 このような状況を抜本的に解消するため、広域的な視野に立ち、向日市、京都市および長岡京市を対象とする京都府桂川右岸流域下水道雨水事業の「いろは呑龍トンネル」の計画が京都府により策定されました。

京都府ホームページ「桂川右岸・雨水(いろは呑龍トンネル)[京都府の下水道]」

いろは呑龍トンネルパンフレット(PDF:10.8MB)

京都府ホームページ「平成25年度公共事業評価調書(いろは呑龍トンネル)」

<雨水整備の概要図>

雨水整備の概要図

第1期の浸水対策(寺戸川系統)

 現在、向日市の浸水対策下水道事業と京都府の「いろは呑龍トンネル」事業の両面からの整備を進めているところであり、これまでに実施した雨水対策は、第1期の本市北部の寺戸川系統の整備として、平成9年6月に「寺戸川1号幹線」の貯留量1万トン、平成13年6月には京都府施工の「いろは呑龍トンネル1号管渠」の5万4千トン、合わせて6万4千トンを供用開始し、寺戸町永田地域等の本市北部地域の浸水対策を図りました。

(写真)寺戸町永田(平成11年6月)

被災状況:寺戸町永田(平成11年6月)

(写真)第5保育所前(平成11年6月)

被災状況:第5保育所前(平成11年6月)

(写真)分水施設・トンネルの概要

分水施設・トンネルの概要

(写真)寺戸川1号幹線(内径4.5メートル)

寺戸川1号幹線(内径4.5メートル) 

(写真)晴天時の分水施設(第4向陽小学校横)

晴天時の分水施設(第4向陽小学校横)

(写真)トンネルに流れ込んでいる様子

トンネルに流れ込んでいる様子

寺戸川1号幹線流入状況(動画)

第2期の浸水対策(石田川系統)

 次に第2期として、本市中央部に位置する石田川系統の整備の最初の事業として、平成15年4月に「石田川1号幹線」の1万1,700トンを供用開始し、阪急東向日駅前など、阪急京都線以西地域の浸水被害の解消を図りました。

(写真)東向日駅前(平成11年6月)

被災状況:東向日駅前(平成11年6月)

(写真)石田川1号幹線(内径3.25メートル)

石田川1号幹線(内径3.25メートル)

(写真)分水施設(東向日駅前歩道地下)

大雨により石田川の水位が上昇した際には、越流堰を超え、分水路より雨水トンネルに溜め、浸水を防止します。

(写真)排水ポンプ場(深田川橋公園地下)

石田川1号幹線に溜まった雨水は、晴天時に排水ポンプにより寺戸川へ放流します。

雨水幹線(石田川1号幹線)見学会の様子

毎年、夏休みに実施している雨水幹線(石田川1号幹線)見学会の様子

石田川2号幹線

さらに、第2期の継続事業として、延長1.7キロメートルの石田川2号幹線及び雨水を取り込むための5か所の分水施設を整備しました。

平成23年10月、石田川2号幹線が国道171号下の貯留量5万3千トンのいろは呑龍トンネル第2号・第3号管渠と共に供用を開始できたことから、桂川右岸流域下水道施設のいろは呑龍トンネル北幹線として10万7千トン、本市の雨水幹線施設として2万2千トンの雨水を地下で貯留できることとなり、浸水対策の安全度が飛躍的に向上しました。

(写真)森本町下森本町(平成11年6月)

被災状況:森本町下森本町(平成11年6月)

(写真)府道伏見向日線前田地下道(平成20年7月)

被災状況:府道伏見向日線前田地下道(平成20年7月)

(写真)石田川2号幹線(内径2.60メートル)工事見学会

石田川2号幹線(内径2.60メートル)工事見学会

晴天時の分水施設(前田地下道南側)

晴天時の分水施設(前田地下道南側)

石田川2号幹線前田分水流入状況(動画)

 大雨により水路の水位が上昇した際には、取込口により地下のトンネルへ雨水を流し、浸水被害を防止します。

浸水被害の減少

 昭和57年から平成11年にかけて、床下2,572戸、床上116戸の浸水被害が発生していましたが、京都府の「いろは呑龍トンネル北幹線第1号、第2号及び第3号管渠」、向日市の「寺戸川1号、2号幹線」・「石田川1号、2号幹線」の合計約12万9千トンの雨水貯留施設の整備により、平成15年から平成24年までにおいては、22戸の被害に減少しています。
 また、平成25年9月の台風18号による数十年に一度の大雨に対しても、浸水被害軽減のため、大きな機能を発揮しました。

浸水被害及び貯留施設稼働記録(昭和57年~平成27年12月)(PDF:105.4KB)

石田川バイパス水路

  市民の皆様のご理解とご協力により、局地化・激甚化する降雨にも対応するために阪急東向日駅西側で平成25年から実施していた歩道下の石田川を補うバイパス水路の工事が平成28年3月に完了し、「人と暮らしに明るくやさしいまちづくり」の推進が図れました。

石田川バイパス水路事業内容(PDF:147KB)

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