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小中学生読書感想文「心に残った一冊の本」市長賞1

更新日:2015年12月9日

 「春さんのスケッチブック」を読んで

向陽小学校6年 野田 和生

 ぼくがこの本を読もうとしたきっかけは、主人公がぼくと同じ小学六年生の男の子で身近に感じられたからです。
 中学受験に失敗した主人公のツヨシは、父とのケンカが原因で家出してしまいます。親戚の春おばさんに会いに行ったツヨシは、六十年以上前の春おばさんの秘密を聞くことになります。それは、春おばさんの絵を遺して戦争で亡くなってしまった、春おばさんと同僚の村田先生との思い出でした。そして、無言館という戦死した画学生たちの作品を集め、その霊をなぐさめるという意味もある美術館へ行きます。そこで展示されている作品や遺品を見て、何かがわかったツヨシは、むかえに来た家族と再会します。
 ぼくは、この本を読んで、作者の言いたかったことは、大きな運命に逆らうことはできなくても、自分に与えられたチャンスの中で精一杯生きることが大切だということだと思います。
 どんなに努力してもどうにもならない運命に巻き込まれて戦死していった人たち。その作品の無言の語りかけから、きっとツヨシも無言館でぼくと同じことを感じただろうと思います。
 物語の中で、「運鈍根」という言葉が出てきます。ツヨシの受験の残念会の時に、お父さんが言った言葉で、その時のツヨシは自分のことを「運もなければ、根性もない、ただ鈍いだけのヤツ」だと言われていると思っていました。しかし、春おばさんと話をして、無言館の作品を見たツヨシは、「運鈍根」の本当の意味に気付きました。
 本当の意味とは、「運」は、誰にでもチャンスはあり、そのチャンスをつかむために努力が必要だということ、「鈍」は、鈍感な方が長持ちするということ、「根」は、あきらめずにやり抜く努力が大事だということなのだと思います。
 ぼくは、無言館の作品から、たくさんのことを学びました。戦争という、努力してもどうにもならない、さけようと思ってもどうにもならない運命の中でも、ただ無力で巻き込まれて行くのではなく、その時に自分にできることを精一杯するのだという気持ちです。そして、その運命に立ち向かう姿勢のようなものも感じました。
 ぼくも、いつか無言館に行って、実際に作品を見ていろいろなことを感じてみたいと思います。
 ぼくは、今、小学六年生です。これから、まだまだ長い人生を歩んでいきます。ぼくも、きっとツヨシのように、人生で失敗することに何度も出会うと思います。その時に、この本で読んだ「運鈍根」の本当の意味を思い出したいと思います。そして、失敗に負けることなく、自分の目標に向かって、その次のチャンスこそ、つかむことができるように、あきらめずに努力し続けられる人になりたいと思います。

 

読んだ本

「春さんのスケッチブック」

著者

依田 逸夫

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