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「向日市歴史的風致維持向上計画(案)」に対する市民の皆様から寄せられた意見および向日市の考え方

更新日:2015年12月28日

「向日市歴史的風致維持向上計画(案)」に対する市民の皆様から寄せられた意見および向日市の考え方の概要
案件名 「向日市歴史的風致維持向上計画(案)」に対する市民の皆様から寄せられた意見および向日市の考え方
担当課 市長公室 企画調整課

市民の皆様から寄せられた意見および向日市の考え方

 平成26年12月12日(金曜日)から12月25日(木曜日)に、「向日市歴史的風致維持向上計画(案)」への意見募集(パブリックコメント)を行ったところ、6人の方からご意見が寄せられました。
 提出された意見の内容を整理し、これに対する市の考え方について次のとおりまとめましたので公表します。
 なお、個々のご意見には直接回答いたしませんので、ご了承ください。

意見の概要

  • 「長岡京」「向日神社」「西国街道」と題した手頃な書籍は見かけないので、本計画書をもとに専門家の方のご協力(監修)をもとに広く市民や関係機関、旅行者にも啓発普及させるべき刊行物(概説書)として頒価1,000円ぐらいで頒布してはどうか。
  • 「長岡京」は隣の長岡京市のイメージとなってしまい、多くの図書や旅行者に間違ったイメージを植え付けてしまっているのは、その調整ができなかった行政の責任でもある。狭量な「合併」問題にこだわることなく京都市とのみでなく近隣の2市1町との連携を図るべきだと思う。文化財問題についても、2市1町の協力・連携を強化すべきではないか。
  • 長岡京市で行われた「のど自慢大会」「歴史ヒストリアル」で長岡京市に「長岡京」があったと全国放送されているが、訂正依頼をされたのか。依頼されていないとすれば、「長岡京」に対する認識がほとんどない担当者によって計画されたものは中身の全くない形式的な向日市に対する思いの全くない計画になってしまう。

向日市の考え方

 本市が、かつて都が置かれ、政治の中心地であった長岡京(宮)跡などが存在する市であることが広く知られていない状況であり、各種番組や市販のガイドブックなどにおいて必ずしも正確な放送や記載がされていないことが見受けられることは遺憾に存じております。
 学識経験者の方などからも本計画の策定を契機に、本市が長岡京の中心地であったことをもっとPRしてはどうかとのご助言もいただいており、本計画の実施にあたって、認知度向上に努めてまいりたいと考えております。
 また、2市1町をはじめ、京都市や他の認定都市との連携を深め、本市の歴史的風致の維持・向上に関する取組みを進めてまいります。
 本市の歴史・文化の魅力をアピールし、認知度が高まるよう、刊行物の発行も含め、情報発信の強化を図ってまいりたいと考えております。
 なお、本計画については、ホームページを通じ公表しております。

意見の概要

  • 向日市の歴史資産要素は長岡京を除いて考えることはできない。「大極殿遺構」について復元に至らなくても尊厳さを保つことが重要である。

向日市の考え方

 長岡京(宮)跡は、本市を代表する歴史資源であり、次世代に引き継いでいかなければならない貴重な財産であります。
 文化財の価値や魅力が損なわれないよう、適切な発掘調査のもと、地元住民の皆様や関係機関と連携し、確実な保存と活用を図ってまいります。

意見の概要

  • 中世以後江戸期・明治にかけて西国街道沿い向日町場において育まれた国学、儒学、漢詩や和歌の文化サロンの活動、すなわち六人部是香、宇田栗園、岡崎秀雄らを指導者として鳥羽屋氏をはじめ、商家や一般町民が支えた文芸文化は現在でも世に誇り得る歴史的なものであり、今後とも市民がその文化を楽しみ次世代に継承すべきものと考えることから、これら文芸文化力も歴史的風致の対象として是非検討されることを期待する。
  • 「歴史的風致維持」という名のもとに市域のゾーン化などによる指定地域以外の指定解除などを危惧する。また、「文化財」を文化・観光資源として活用を図ることにも遺跡の破壊などにつながらないか危惧する。身近な歴史の中にある「文化」「文化財」を発掘することなどが大事である。本年度の資料館リニューアル展示の「河合卯之助」「寿岳文章」の展示や「櫻守」の世界など新しい文化の発掘・顕彰を行ってきた成果を発展させるべきである。

向日市の考え方

 ご意見のとおり、本市は著名な文化人、知識人が集い、文化活動が活発に行われてきました。
 これまでも文化資料館の展示などで文化人等について取り上げてまいりましたが、さらに、そのような文化を次世代に継承していけるよう、取組みを進めてまいります。
 また、本計画では、市域全体の8割を重点区域に設定しておりますが、区域外においても貴重な歴史・文化資源等を保存していかなければならないと考えております。

意見の概要

  • 「桜」は向日市のシンボルで市内各所で取組みがなされている。市はそれを有効にネットワーク化し対外に発信するような取組み、方針、具体的な計画がなされるべきである。市のシンボルである「桜」がなぜ重点項目に入っていないのか理解できない。

向日市の考え方

 桜は、本市の「市民の木」になっており、シンボルとして重要であると認識しております。
 本計画では、法律上の「歴史的風致」の要件になじみませんでしたが、重要な歴史的風致の背景には桜があり、計画全般にわたって、桜を重視した内容としております。

意見の概要

  • 向日市の母なる景観は向日丘陵であり、竹の径として京都府の景観資産に登録された地域にポスターなどが貼られていることは許されることではなく、ただちに撤去するべきである。向日市の景観が失われないように「向日市広告条例」の制定を提案する。
  • 向日市内には幾多となく看板が掲げられているが、古都としての景観維持につなげるため、色彩や大きさについて制約するべきである。

向日市の考え方

 向日丘陵の自然景観や向日神社、西国街道沿いの歴史的景観などは本市が守っていくべき大切な景観と認識しております。
 本計画の実施にあたって、歴史的風致維持向上に関する基本方針に基づき、美しい景観の保全と修景が必要と考えております。
 なお、屋外広告物については、京都府屋外広告物条例、向日市屋外広告物の規制に関する基準等を定める規則に基づき、引き続き適切な対応に努めてまいります。

意見の概要

  • 道路が狭く往来がしにくいため、ガイドもやりにくく危険なこともある。安全で歩きやすい通路を確保することが必要である。
  • 市民会館、中央公民館、図書館、文化資料館、天文館の公共施設や大極殿・朝堂院公園などの史跡に駐輪場、駐車場がまったく不十分である。観光客や見学者を迎えられる駐車場が備わっていない。観光バスも入ることのできない状態ではどうしようもない。
  • 競輪場と市役所の周辺一帯を整備して有効な活用を図るべきである。京都府などとも交渉して将来的にはこの一帯を市の観光、商工、農業の振興を含めたセンター的なゾーンとして構築し、そこを拠点に推進ができればよいと考える。

向日市の考え方

 本市固有の財産である歴史・文化資源を保全するとともに、周遊拠点や散策路の整備など地域に配慮しながら回遊性の向上を図る整備を進めてまいりたいと考えております。

意見の概要

  • 西向日駅は長岡宮の玄関であり向日市の顔であるが、その雰囲気を感じることができず、現状は全くふさわしいものではない。不適切な案内表示板の位置や通行の邪魔になっているフェンスやポスト、交通標識など同線が悪く、待ち合わせをするベンチもない。売店や自動販売機、電柱、つぎはぎだらけの舗装などが目につき、歩道がなく、狭い道路幅で朝夕の送迎の車などが多い状態は危険である。
     以上のような問題があることから、西向日駅前を早急に改修し整備すべきである。
  • 第6章 第2節 歴史的風致維持向上施設の整備、管理に関する事項について、「長岡京」を価値あるものとするために表玄関である阪急西向日駅周辺の改良は最優先で実施しなければならないと考えるが全く触れられていない。「長岡京」を歴史的資産として対外に発信していく計画であれば外部から見てどう見えるかどう見てもらうのかという方針に沿った計画でなければならない。道路の舗装を変えたり、案内標識を立てたり、市内のボランティアグループの活動支援だけでは何の向上も期待できない。

向日市の考え方

 西向日駅周辺については、史跡長岡宮跡に近く、周遊拠点として重要な箇所であると認識しております。
 歴史的風致維持向上に関する基本方針に基づき、関連計画との調整や関係部局、地域との連携を図りながら、適切な取組みを検討してまいりたいと考えております。

意見の概要

  • 向日市の歴史的風致維持向上について国へ支援を求めるならば全ての法整備をすべきである。
    ・都市計画の見直し
    ・マスタープランの見直し及び新用途地区の作成
    ・まちづくり条例の見直し及び土地利用の確立
    ・景観条例の早期制定
    ・建築建物に関する形状、色彩の指導
    ・遺跡・遺構保存条例の制定
    ・歴史・景観維持基金条例の制定
    ・歴史・景観課の設置
    ・小中学校での歴史教育のための副読本の作成
    ・歴史景観維持向上における市民同意
    ・人材育成、市民団体の育成
    ・新たな環境ネットの創設
    ・全ての開発の1年間の停止
    ・市民との対話の尊重
  • 歴史・文化的な諸施設を有機的な連携を図ること、在住の文化人・学者などの協力を得ること、自主的に鎮守の森やまちなみを守る活動をされている団体や個人の方との協調、協力をすることなどが必要である。

向日市の考え方

 本計画の実施にあたっては、歴史的風致維持向上に関する基本方針に基づき、関連計画との調整や関係部局との連携を図りながら進めてまいります。
 また、歴史あるまちの魅力を次世代に継承していくためには、地域の方々のご理解とご協力が不可欠であり、官民協働で取り組んでいきたいと考えております。

意見の概要

  • 埋蔵文化財センターや文化資料館の行事を見ていると啓発事業の講演会など職員の多忙が懸念される。本計画の事業を実行していくためにも専門職の育成が急務であると思う。必ずしも専門職でなくても一般職員の中からでも適任者を育てていくことは可能ではないか。

向日市の考え方

 本計画の実施にあたっては、全庁的に取り組まなければならないことであると認識しており、歴史・文化に精通した職員の人材育成についても努めてまいります。

意見の概要

  • 大部な本計画書を拝見して数日の間に意見募集されることに性急さを禁じ得ない。一般市民の目からは詳細がよくわからない。

向日市の考え方

 本市には認定に値する歴史的風致が多く存在し、結果としてこのような大部なものとなりました。
 また、市民の皆様からの意見募集につきましては、本市の歴史・文化のまちづくりをこれまで以上に強く推進していくために、まずは、本計画を国に認定していただくことが最優先であると位置づけたことから、このような期間での実施とさせていただいたところであります。
 今後、本計画について、市民の皆様にわかりやすくお伝えできるよう努めてまいりたく考えております。

意見の概要

  • 本計画のP3に庁内組織図があるが、その組織のメンバーが協議されたものなのか。

向日市の考え方

 本計画は、地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律に基づき作成するもので、学識経験者や地域代表、関係団体、文化財所有者等からなる向日市歴史的風致維持向上協議会を設置し、ご意見やご提案をいただきながら作成したものであります。
 庁内においても、向日市歴史まちづくり庁内推進会議をはじめ、文化財部局、都市計画部局及び企画担当部局が連携し、検討してまいりました。

意見の概要

  • いま何よりも必要なことは、行政が計画を立てて実行を決断することである。積極的な行政のイニシアティブなくしてこの問題は進展しないと考える。
  • 計画の内容について、庁内関係部署の現在の実施可能な業務とその延長の計画を記しまとめたもので、「向上」「新しいものへの挑戦」が感じられない計画になっているように思う。
  • 第5章 歴史文化遺産の保護と活用に関する事項について、第1節から第9節で方針と具体的な計画が記載されているが、その内容は現状説明と「管理」「整備推進」「必要に応じて…努める」「有効に活用する」「検討する」等々、無気力無機質な言葉の連続で向上しようとする「方針」「思い」がなく実行に対する「具体的計画」がほとんど示されていない。

向日市の考え方

 本市の歴史・文化のまちづくりをこれまで以上に強く推進していくために、まず、本計画を国に認定していただくことで、まちの魅力を積極的にアピールして取組みを進めていきたいと考えております。
 また、本計画は、計画期間の10年間で実現可能なものとすることが求められており、これを踏まえて策定していることにご理解いただきたいと存じます。
 なお、本計画は、実施にあたって進捗管理を行う中で歴史的風致の維持・向上に効果的な内容とするため、必要に応じて見直しを行ってまいります。

関連リンク

「向日市歴史的風致維持向上計画」(素案)にご意見を

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