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「向日市水道ビジョン」(素案)に対する市民の皆様から寄せられた意見および向日市の考え方

更新日:2016年2月19日

 平成23年5月23日から6月21日に、「向日市水道ビジョン」(素案)への意見募集(パブリックコメント)を行ったところ、3人の方からご意見が寄せられました。
 提出された意見の内容を整理し、これに対する市の考え方について次のとおりまとめました(取りまとめの便宜上、意見は要約しています。なお、向日市水道ビジョン(素案)の内容と異なる意見についても、参考のため「その他」として示しています。)
 なお、個々のご意見には直接回答いたしませんので、ご了承ください。

市民の皆様から寄せられた意見および向日市の考え方

 

府営水の受水をやめ、地下水100パーセントにすることについて(件数:3件)
意見の概要 向日市の考え方
  • 地下水の安定揚水量15,500立法メートルであるのに、なぜ府営水をわざわざ購入する必要があるのか。
  • 府営水を購入する経費と地下水の施設更新にかかる経費を比較検討する資料の提示をして市民に判断してもらうべきではないのか。
  • 府営水を増加させるのではなく、地盤沈下をしない程度に地下水を活用してはどうか。
かつて、本市の水源は全て地下水に頼っていましたが、水位の低下や地盤沈下が顕著となったため、京都府営水の受水を開始いたしました。災害時や事故等の非常時において、安定した給水を行うためにも、二元水源は不可欠であると考えます。水量の割合については、水需要、地下水の状況を勘案しつつ、浄水処理施設の維持を図りながら費用及び安全面で、地下水と府営水それぞれが、もっとも効率のよい水量に近づけることが、重要であると考えています。
また、浄水場施設については、今後、機能診断を行い、費用対効果を見込んだ、更新時期や更新方法を定めます。

 

水質について(件数:1件)
意見の概要 向日市の考え方
  • 普段からカルキ臭は気になっています。その原因として残留塩素を一律に下げられないことが原因とされており,それ以上の記述はありませんが、末端での濃度を確保するために安全側に高濃度の塩素を注入していると推測します。その対策として検査個所を増やし管理を強化することが記述されていますが、さらに進んで塩素の注入箇所を増やし、数か所で必要最低限の注入することを検討されてはどうですか。
浄水場を一元化したことにより、塩素の注入は現在物集女西浄水場で行っておりますが、他に注入可能な施設は上植野浄水場のみであり、それ以上注入箇所を増やすことは困難となっております。したがいまして、残留塩素濃度のさらにきめ細かな管理を行うため、毎日検査を行う箇所を、現在の5カ所から8カ所に拡大し、また、配水管網の見直しやループ化工事を引き続き行い、滞留水の解消を図ります。

 

管路の更新について(件数:2件)
意見の概要 向日市の考え方
  • 硬質塩化ビニル管がまだ20.6パーセントと低い普及率となっているので、100パーセント目指して進捗するようにして欲しい。
今後、老朽化した硬質塩化ビニル管を耐衝撃性硬質塩化ビニル管に更新するなど、計画的な更新を行います。
なお、硬質塩化ビニル管は20.6パーセントですが、弾力性に富み、衝撃に強いとされているダクタイル鋳鉄管が78.7パーセントを占めています。
  • P14ではダクタイル鋳鉄管が多く,石綿管がないことから耐震性が高いようにとれますが,P26では管路の耐震化率の偏差値は低いと記述されており,矛盾を感じます。
業務指標における管路の耐震化率の定義では、柔構造継手のK形ダクタイル鋳鉄管は耐震管に含まれないため、低い偏差値となっています。しかし、K形ダクタイル鋳鉄管は、厚生労働省の報告によりますと地盤条件によっては、耐震性のある管とされており、鋳鉄管や石綿管と比べると耐震性に優れた管であると考えます。この件については、P26に掲載します。

 

浄水場施設について(件数:2件)
意見の概要 向日市の考え方
  • 施設の効率化のために一つの浄水場を休止したことはわかりますが,新しい方の上植野浄水場を休止した理由が見あたりません。
上植野浄水場は水道施設の効率化を図るため休止したものですが、物集女西浄水場は上植野浄水場に比べて処理能力が高い、取水井戸が多い、原水の確保が容易である、高地にある配水地に近い、などの理由で一元化後の浄水場として稼働させることにいたしました。この件については、P24に掲載します。
  • P26の3行目「しかし,一方…必要があります。」は,確かに老朽化によって強度が落ちてきますが,基本的には現在の耐震基準に合うかどうか,想定した地震に耐えられるかどうかを診断するのが耐震診断であり,仮に相当な強度があるというのであれば耐震調査は必要ないのではないのでしょうか。
耐震診断については、ご指摘のとおり、老朽化によって強度が落ちるのは確かですが、現在の耐震基準に合うかどうか、想定した地震に耐えられるかどうかを診断するのが耐震診断であり、P26での説明が不十分でした。「相当な強度がありますが、運転開始以来約40年が経過していることから、耐震調査を行う必要があります。」とあるのを「運転開始以来約40年が経過していることから、現在の耐震基準に適合しているかを診断するため、老朽度の調査及び耐震診断を行う必要があります。」に変更します。

 

施策目標について(件数:1件)
意見の概要 向日市の考え方
  • 施策の目標にする項目の抽出にあたって、同規模の都市との比較でわかりやすいが,本当に必要なのかどうか、国の基準等絶対的な物差しでの判断も必要である。ガイドラインの数値も載せてあるのでそれからの評価を増やされたらどうですか。
厚生労働省は「地域水道ビジョン作成の手引き」を作成し、地域水道ビジョンの策定における分析・評価について業務指標を活用することを推奨しております。業務指標は、すべての自治体で作成されているものではないため、全国平均のような基準等がなく、類似事業体との比較により現状分析を行いました。また、その項目につきましては本市懇談会での意見もあり、できるだけ見やすいように、必要と思われる項目について掲載いたします。

 

その他(件数:4件)
意見の概要 向日市の考え方
  • 向日市環境基本計画の第三章では、市民が望む環境イメージとして「空気や水のおいしいまち」とある。別の表現で述べるならば、「地下水を活用した水道事業を望む」と置き換えられるのではなかろうか。
  • 環境基本計画では、環境に負荷のかかるものは削減する方向性を示していると受けとめている。地下水のみ給水した場合と府営水を利用した場合のエネルギー消費量の比較を市民に掲示し、市民の判断を仰ぐべきでは。
  • 環境基本計画の雨水の循環利用を促進すれば地下水の不足分が補えるかどうかの資料の提示をして市民に判断してもらうべきではないのか。
安全で良質な水を安定供給することが、水道事業の使命と考えており、これからも地下水の活用も含め努力してまいります。
なお、今後も安定した給水を行うためには、二元水源は不可欠であると考えています。
エネルギー量の比較は現在のところ実施しておりません。
雨水の循環利用については、雨水の地下浸透促進等による地下水の涵養に取り組んでまいります。
  • 都市整備基盤にかかる経費(洛西口付近)は、延期・中止にして、水道施設の更新へ回すことはできないだろうか。
本市の北の玄関口としてふさわしい魅力あるまちづくりを計画的に進めるため、地権者の方々によって土地区画整理組合が設立され、平成26年度末完成をめざして阪急洛西口駅東地区土地区画整理事業が進められているところであります。
この土地区画整理事業は、良好なまちづくりのため、新たに市街化しようとする地域について、地権者から土地の一部を提供(減歩)していただき、これを道路や公園等の公共施設用地等に充て、土地の区画形質を整え、また地権者の減歩により、保留地を設けその処分金によって事業が遂行されているものであります。
地方公営企業である水道事業については地方公営企業法により「独立採算制」をとっており、皆さまの水道料金をもって運営しているため、水道施設の更新については、水道事業会計において実施してまいります。

 

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