旧上田家住宅

更新日:2023年10月20日

国登録有形文化財「旧上田家住宅」は、史跡長岡宮内裏内郭築地回廊跡の上に位置する旧家です。
明治43(1910)年に主屋や内蔵、外蔵が建築され、旧国鉄の新線計画に伴い、昭和17(1942)年に約190m東方から現在の場所に移転しました。
敷地内には移築された建物(主屋、内蔵、外蔵)と移転後に新築された建物(離れ、門、塀)が並びます。
平成28(2016)年に史跡長岡宮跡の公有化に当たり、所有者から市が建物の寄贈を受け、その後、平成31年3月に、都市近郊の伝統的な形式を有した農家住宅として格調高く整えられていることから、5つの建物と塀が国の有形文化財に登録されました。

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主屋は、東側は土間に、西側は居宅部分に分けられます。
居宅部分は変形四間取りで、南側は8畳座敷・4畳次の間、北側は6畳・4畳半の畳の間です。
南西隅を座敷とし、西面に床・違棚・仏間を設け、床柱は杉絞り丸太、床框は黒柿、床板は欅の一枚板を使用しています。
旧所有者から寄贈を受けた長岡京をイメージした襖が見学者を迎えます。

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主屋の玄関奥が台所で、かまどが残っています。6口のかまどは、黒色耐火煉瓦で「C」の形に積まれ、内側には灰出しを設けています。
天井は板などを張らず、和小屋組(わごやぐみ)を見せ、かまど上部には煙出(けぶりだし)を、北側には片引戸(かたひきど)を入れ、裏庭・離れへの通路となります。

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敷地の北西に位置し、主屋や離れの座敷から縁伝いで直接行ける土蔵造2階建ての内蔵。床には小さな隠し金庫室が残っています。

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離れは現在地に移築した昭和17(1942)年に新築されたようで、1階は4畳半・6畳の二間続きとし、奥座敷の北面には床・違棚を備え、床は畳床とし、床柱は唐木が使用されています。

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所在地

京都府向日市鶏冠井町東井戸64番地の2他

開館時間

午前9時30分から午後4時30分まで

休館日

月曜日(休日の場合は開館し、直後の平日を休館

資料整理日(毎月1日。土・日曜日または月曜日の場合、その次の平日)

年末年始(12月28日から1月4日)

入館料

見学は無料

(貸室を使用する場合は有料。詳しくは下記の「旧上田家住宅」のページをご覧ください。)

旧上田家住宅

問合せ先

旧上田家住宅

電話 075-874-1023

ファクス 075-874-1082

地図情報

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