物集女車塚古墳

更新日:2016年5月13日

概要

物集女車塚古墳

 向日丘陵から東へ延びる尾根の突端部を利用して整形した6世紀中頃の築造で、全長45メートルの前方後円墳です。

 昭和5年(1930年)の踏査により、その存在は早くから知られていましたが、本格的な発掘調査は昭和58年(1983年)に墳丘崩壊の危険性に伴う整備を目的 とした確認調査を本市が実施し、これまで周辺の調査も含め7回実施しています。

 墳丘は、西から延びる尾根を切断し、下半の地山を削り出し、上半は下半を削り取った土を盛り上げて構築しているのが特徴です。墳頂部と斜面の平坦部には、埴輪(はにわ)列を巡らし、後円部には、墳丘主軸とほぼ直交して片袖式の横穴式石室が築かれています。この石室の奥壁には、10枚の板状に加工した白色凝灰岩を組み合わせた家形石棺が安置されています。石棺の外面には、石を加工したノミ跡が、内面にはベンガラ(酸化鉄)の赤色顔料が残ります。副葬品には石棺内から装身具(金銅製の冠や銀製の耳環など)や武器(刀など)、石室内には装身具(ガラス玉、銀製の 耳環)や武器(刀や鏃など)、馬具、土器などがあり、墳丘から埴輪や土器などが数多く出土しました。

所在地

物集女町南条

所有者・管理者

向日市

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