去る4月23日に行われました向日市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からご信託を賜り、三たび市政を担わせていただくこととなりました。
市長として果たすべき責任の重さ、使命の大きさに身の引き締まる思いでありますとともに、皆様からの信頼と期待にしっかりと応え、引き続き、職務に邁進していく所存でございます。
さて、任期2期目の大半は、猛威を振るう新型コロナウイルスに対して、皆様のご理解とご協力をいただきながら、ワクチン接種や事業者支援をはじめとする対策に尽力してまいりました。
そのような厳しい状況ではありましたが、市民の皆様にとってより暮らしやすいまちとなるよう、ぐるっとむこうバスの運行開始や水道料金の引き下げ、待機児童解消のための保育所定員の拡充や留守家庭児童会の増築等を行うとともに、市政運営の拠点である市役所新庁舎、市民の皆様の活動拠点である市民会館、市の魅力発信拠点である観光交流センター「まちてらすMUKO」等の施設を整備いたしました。
現在、我が国では、少子高齢化の進行やコロナ禍による経済の停滞、人と人とのつながりの希薄化、気候変動による災害の激甚化など、社会情勢が刻一刻と変化し、基礎自治体に求められる役割もより一層多様なものになってきております。
本市は、かつての都「長岡京」の史跡や、海外からの観光客も訪れる竹の径など、魅力的な地域資源を多数有していることに加え、大阪、京都といった大都市の近郊に位置し、国道や複数の駅も利用可能である等、利便性にも大変優れております。
こうした本市の特性やポテンシャルを最大限に発揮し、賑わいと活力、新たな雇用を創出するため、JR向日町駅東口開設事業や森本東部地区及び洛西口駅西地区における新たなまちづくり等の都市基盤整備を進めており、まちの様子は目に見えて変わってまいりました。
しかしながら、これらの事業はまだ緒に就いたばかりであり、ゼロカーボンシティ宣言に基づく気候変動対策をはじめ、高齢者や子育て支援、環境保全、防災・防犯の強化、教育の充実等各施策を今後も力強く進めていく必要があります。
昨年、本市は市制施行50周年を迎えましたが、先人の皆様のご尽力に心から感謝致しますとともに、向日市が将来にわたって発展していくよう、そして、全ての市民の皆様が向日市のことを「ふるさと」だと思っていただけるよう、全力で市政運営に取り組んでまいりますので、今後とも、皆様のご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
令和5年4月 向日市長 安田 守