更新日:2015年12月25日
第4向陽小学校1年 中西 紬
おじさんは、かさをもっているのに、雨の日に、かさをつかわない。だから、おじさんのかさは、ピカピカしてて、くろくてほそいかさです。おじさんは、いつも、かさをともだちのように、となりにもっていました。
どうして、おじさんは、かさをつかわないのだろう。よっぽどたいせつなかさだったのかなぁ。それとも、大好きな人にもらった、おもいでのかさだったのかなぁ。
あるとき、ちいさな男の子が、おじさんに、「かさにいれてよー」といいました。でもおじさんは、しらんぷり。だいじなかさを、ぬらしたくないからです。でも、男の子のともだちがきて、「いっしょにかえりましょう」といって一つのかさに二人がなかよくはいりました。そして、こんなうたをうたいました。「雨がふったらポンポロポン、雨がふったらピッチャンチャン」その、たのしいうたごえは、いつまでもきこえました。「ほんとかなぁ」といって、とうとう、おじさんはかさをひらいてしまいました。おじさんは、かさをさしたまま、町のほうへあるいていきました。いろんな人がかさをさし、ながぐつをはいてあるくので、うえからも、したからも、たのしい音がしました。おじさんは、かさをさすのが、たのしくなりました。おじさんはげんきよくうちにかえり、ぬれたかさをみてうっとりしました。そして、おじさんは「ぬれたかさもいいもんだな」といいました。
おじさんは、かさをぬらさないことにひっしで、自分の心の中に、はいってたようなきがする。かさをひらくことで、おじさんの心まで、ひらいたのかなぁ。雨の日に、かさをさすという、あたりまえのことが、たのしくなって、よかったとおもいました。
読んだ本
「おじさんのかさ」
著者
佐野 洋子