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小中学生読書感想文「心に残った一冊の本」教育長賞2

更新日:2015年12月9日

地雷に奪われた夢 車椅子がくれた希望

寺戸中学校2年 清水 祐介

 この本は、アジアやアフリカなど、内戦や紛争で犠牲になった人達を支援する、NGO団体の人達が、現地で行ってきた活動について書いた本だ。NGO団体があるという事は知ってはいたが、その具体的な活動については、この本を読んで初めて知った。
 アンゴラ共和国には、まだ八百万個もの地雷が地中に残されていて、その数はこの国に暮らす子供の数と同じというのは、驚きとともに恐ろしいと思った。活動の中で、子供達に、地雷はおもちゃの様な形だが、命を奪う恐ろしいものだと、絵を見せながら教える所が写真入りで紹介されていたが、小中学生ならともかく、二、三歳の小さい子供では、それを判断するのは難しいと思う。僕は、日本の発達した技術を使って遠隔操作で除去できる、探知機などを開発して、一日も早く除去を進めていくべきだと思った。日本は先進国で、世界の中でも裕福な国の方だと思っていたけど、以前は「カネ」は出しても「ヒト」は出さないと、国際社会から批判を浴びていた、というのはショックだった。支援というと募金活動をして、それを送ったりする事が一般的だと考えていたが、一番必要なのは、その人達が自立できる様に環境を整える事、生活の質を上げる事、仕事、学校やそこで働く教師、病院であれば医者、理学療法士、そしてエイズに対する知識を教えたりと、幅広い人の力が一番必要なのだという事を知った。また支援は、その人の人生に関わって短期でなく、長期的に見ていかなければならない事を知り、改めて大変な活動だと思った。
 また、驚いた事が一つあった。「支援慣れ」という言葉だ。現地の人は支援を受け続けていると、その状態に慣れてしまい、自分達で働こうとする気持ちが薄れて、自立しようとしなくなるというのだ。支援というのは物や水をただ与えるだけでなく、これからの人生を自分で歩めるように、方向性を見出す為のきっかけでなくてはならないものだと思う。だからそこを見極めて援助の仕方をいろいろと変えなくてはいけないと思ったし、方法一つ取っても難しいのだと思った。
 また、その国の伝統や慣習が、支援の壁になっているという事も驚きだった。アフガニスタンの女の人は、肌を人前で見せてはいけないという慣習から、病気でも男性の医者にかかる事ができず、女性の医者は数が不足している為、病気が悪化して、そのまま死んでいく人も多いという。僕はもっと、女性医師が多く支援に行ける様、現地の治安を確保する様、日本が援助できないものかと思った。
この本を読んで、僕と同じくらいの年の少年が、無理矢理、少年兵としてかり出され、親や兄弟と離ればなれになりながらも、一人で生活していたり、たった一個のハンバーガーを十五等分にして、皆で分けて食べたり、義足で、僕達が歩くより、はるかに距離のある所を毎日通っている人たちの現状を知り、障がいがあっても強く生きるたくましさに、感動し、勇気をもらった。そして今、当たり前に生活している事に、もっと感謝しなければいけないと思った。そして、見ず知らずの人の為に、昼夜を問わず危険な地で支援活動をしているNGOの人達は、本当にすごいと思った。
 僕は、自分が今出来る事は、募金ぐらいだと思っていたけれど、ボランティア活動や、報告会、写真展などに足を運ぶだけでも、その入場料などが、現地で支援する人の食費や、活動費用にあてられる事を知り、少しでも関心を持って、関わっていきたいと思った。そして、他人事と思わず、同じ地球に暮らす人として、自分に何ができるかを、これからも考えていきたいと思う。

 

読んだ本

「地雷に奪われた夢 車椅子がくれた希望」

著者

難民を助ける会

 

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