寺戸城跡

更新日:2023年7月21日

向日市役所の北東約300mの段丘上に位置する、中世の在地土豪、竹田氏の城館跡です。竹田氏は1336(建武3)年に御家人となり、1351(観応2)年には上久世庄の公文職となった有力国人です。江戸時代末期の「寺戸村古地図」に方形区画で表現された小字「御城ノ内」が城館の候補地です。東は物集女街道、北は大原野道と幹線道に面し、寺戸村の中心集落に接する場所に当たります。近年、想定地内での発掘調査では、堀状遺構が確認されています。過去の調査においても
土塁、堀は未確認ながら、鎌倉~室町時代の遺物、土壙、井戸などが密集して検出されています。なお、『野田泰忠軍忠状』には、「寺戸山に小城をいとなむ」とあり、丘陵斜面を上がった宝菩提院の寺院地周辺も城として利用された可能性があります。
 

P535

長岡宮跡535次調査 堀状遺構完掘状況(東から)

P535 調査地遠景(西から)

長岡宮跡535次調査 調査地遠景(西から)

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