説法石
更新日:2021年1月25日
向日神社の大鳥居南側にある大きな石。
京での日蓮宗の布教活動を禁止された日像上人が、徳治2年(西暦1307年)頃、この石の上で西国街道を行き交う人々に説法をしたと伝えられています。
説法石のいわれ
今からおよそ700年前の鎌倉時代の末期に、日蓮宗の開祖日蓮の孫弟子にあたる日像は、関東で誕生した法華経を京の都で広めようと辻説法を行っていましたが、他の宗派からの迫害を受け、何度も京都から追放されました。
西へと向かう道中で、向日神社に立ち寄ったとき、そこに2羽の白いハトが飛んできて、日像の衣の裾をくわえて離さなかったそうです。そして鶏冠井村のお年寄りが日像に教えを請いました。
日像は、後に「説法石」と名づけられる木陰の石に腰を下ろし説教をはじめ、人々の心をとらえました。評判を聞いて、村人が次々と日像を訪ねます。日像は熱心に仏の道を説き、法華経の信者はどんどん増えていったそうです。
いち早く改宗した人の家に日像が立ち寄ったとき、炊事場の湯気に「南無妙法蓮華経」の題目が浮かびました。それを見た村人は、歓喜のあまり野良着のまま踊り出したといいます。それが「鶏冠井題目踊」として伝わっています。
この踊りは毎年5月に地元の石塔寺で奉納され、京都府の無形民俗文化財に指定されています。
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