長岡宮内裏内郭築地回廊跡
更新日:2022年12月1日
天皇の住居が内裏です。内裏は、朝堂院の真北に位置し、門を共有するなど、一体となっているのが普通でした。
しかし、昭和41年(1966年)、朝堂院東方200メートルの位置から中央に土塀を設け、両側に廊下を通す特異な構造の施設築地回廊が発見されました。
この築地回廊は、天皇を警護するために造られた廊下で、ここを兵衛たちが巡回したと思われます。
昭和48年(1973年)に国の史跡に指定され、現在は公園として整備されています。
また、平成28年(2016年)に内裏内郭築地南面回廊にあたる場所(旧上田家住宅)が史跡指定を受け、平成29年(2017年)、30年(2018年)に行われた発掘調査において、正殿を囲む内郭築地回廊が確認されました。
長岡宮内裏内郭築地回廊跡
(内裏公園)
内郭築地回廊跡発掘調査
内郭築地回廊イメージ図
回廊の中央に築地が設けられ、内と外は通路(廊下)になっています。屋根には瓦が葺かれ、荘厳な防御施設だったとうかがえます。
内郭築地回廊 (旧上田家住宅)
旧上田家住宅では内郭築地回廊を路面表示しています。
回廊、築地塀、雨落溝、柱跡を表しています。
内郭築地回廊の路面標示
路面標示(築地)
内郭築地回廊跡発掘調査
(旧上田家住宅敷地内)
地図情報
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