令和5年第2回向日市議会定例会 所信表明

 私の市政運営に対する所信の一端を申し上げたいと存じます。
 去る4月23日執行の向日市長選挙におきましては、議員の皆さま方をはじめ多くの市民の皆さまにお支えいただき、引き続き市政を担わせていただくこととなりました。
 これまでの2期8年の市政運営に対し、ご支持、ご理解をいただきましたことに心から感謝を申し上げますとともに、今まで取り組んでまいりました事業をしっかりと軌道に乗せられるよう、万全の体制で取り組んでまいりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、私の市政運営における三つの施策の柱に沿って説明をさせていただきます。
 まず、一つ目の「歴史を活かし、活力と魅力あるまちづくり」についてでありますが、本市は、長岡京の史跡をはじめ魅力的な地域資源を多数有していることに加え、大阪、京都といった大都市の近郊に位置し、国道や複数の駅も利用可能であるなど、利便性にも大変優れています。
 そういった本市の特性やポテンシャルを最大限に生かし、活力と魅力あるまちづくりを進めてまいります。
 まず、観光、商業、農業におきましては、本市が誇る竹の径のさらなる整備をすすめるとともに、竹林の保全管理に向けた市民活動を支援し、放置竹林対策を進め、観光振興に取り組んでまいります。
 また、地域経済の活性化のため、市内事業者の方々へ経営相談や助言等を引き続き実施することに加え、製造業を営まれる市内中小業者の展示会、商談会への出品等、積極的な事業展開ができるよう支援いたします。
 次に、都市基盤整備として、駅を利用される方々の利便性向上と新たな活力の創出を図り、まちの活性化につながるよう、JR向日町駅東口を開設し、周辺整備を進めるとともに、JR向日町駅西口と阪急東向日駅の駅前広場の整備に向け取組を進めてまいります。
 そして、市街化調整区域において良好な営農環境を構築することに加え、市税の増収や雇用創出につながげるため、土地利用の転換による新たなまちづくりの取組を支援するとともに、都市計画道路の整備などについて、引き続き取り組んでまいります。
  次に、二つ目の「人と暮らしに明るくやさしいまちづくり」につきましては、誰もが住み慣れた地域で、安心・安全・健康に暮らすことができるよう、子育て支援や教育環境の整備など、様々な環境を整備することが重要であると考えております。
 そこで、まずは、入会児童数が増加傾向にある第6留守家庭児童会の増築を行うとともに、全留守家庭児童会に入退室等管理システムを導入し、業務効率化と保護者の負担軽減を図ってまいります。
 続いて、健康・福祉では、市民温水プールにつきまして、市民の皆様にご議論いただけるよう「市民温水プールあり方検討会議」を設置し、再整備を進めてまいります。
 さらに、森や林が極めて少ない本市において、大変困難な道のりではありますが、脱炭素社会の実現を目指し、市民の皆様や事業所の方々向けに補助事業を実施するとともに、公用車のEV化を推進し、公共施設の高効率の照明機器や空調設備の設置等の取組を加速させてまいります。
 そして、学校教育においては、ICT化を推進し、学力と個性を伸ばす教育を引き続き進めるとともに、英語学習への意欲を高め、英語力の向上に繋がるための取組として、英語検定チャレンジ事業を実施いたします。
 さらに、児童が安心・安全に持続可能な教育環境のもとで学校生活を送ることができるよう、老朽化した第2向陽小学校の改築に向け、基本構想・基本設計に着手してまいります。
 最後に、三つ目の「信頼と協働で市民の声が届くまちづくり」についてでありますが、地域の方々の交流の場や生涯学習の拠点である寺戸公民館の改築を行うとともに、学校と地域の方々が今まで以上に連携・協働できる体制を構築するため、全市立小中学校にコミュニティ・スクールを導入いたします。
  そして、多様性を認め合う社会を実現するために、平和・人権・男女共同参画の取組を推進するとともに、本市が将来にわたって安定・自立した財政運営ができるように、効率的で健全な行財政運営を推進してまいります。
  以上、私が掲げました各種の公約につきましては、今後、速やかにふるさと向日市創生計画に反映させ、より詳しい全体像をお示ししたいと存じております。
 また、市政の推進に当たりましては、これまでと同様に市議会の皆様のご意見を十分に踏まえ、行政の執行に当たってまいる所存でありますので、議員各位におかれましては、今後ともご指導、ご支援賜りますよう、心からお願い申し上げます。