本文
日蓮宗へ改宗した頃の真経寺には日像筆の本尊曼荼羅以下5点の寺宝が伝えられていた。檀林の制法が定められた翌年の寛文元年(1661年)5月15日、本山である京都妙顕寺の17世日筵により、5点の寺宝は「両寺真俗中の至宝」として両寺交代で預かり守護し、両寺の守るべき勤行が「両真経寺永代之法式」として定められた。その直後、両真経寺では、木箱を作って「両寺霊宝惣箱(れいほうそうばこ)」と名付け、中に5点の寺宝と日筵が定めた法式、計6点を納め、蓋裏(ふたうら)に納入品の目録を記した。以来、霊宝惣箱は、両寺と両寺檀家によって厳重に管理され、今に伝えられている。
鶏冠井町大極殿・鶏冠井町御屋敷
南真経寺(鶏冠井町大極殿)・北真経寺(鶏冠井町御屋敷)