本文
日本書紀は、奈良時代の養老4年(720年)に完成した神代から持統天皇までの歴史書で、三十巻のうち巻第二、神代一巻の写本があります。所蔵家の名を取り「六人部本(むとべぼん)」とも呼ばれます。延喜4年(904年)の奥書がありますが、奥書も含め南北朝期の写本です。所有者である向日神社に伝わった由来は不明ですが、同神社の神職を代々務める六人部家は学者の家系で、神代紀下巻に祭神としていた神々が登場することから研究目的で入手したとのことです。
明治42年(1909年)4月5日に「旧国宝」に指定され、昭和25年(1950年)に現在の文化財保護法のもとで重要文化財となりました。
向日町北山
向日神社
大きな地図で見る(Google Mapページへ)<外部リンク>