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絵とき長岡京
丘の上に造られた都
天皇、大極殿で朝賀を受ける
長岡京に遷都してはじめて迎える新年。元旦の朝賀の儀式がおこなわれるようすを大極殿背後の上空から望む。
大極殿の前に7本の宝幢がそびえ、閤門の向こうの朝堂院はまだ建設途上。その前の朝庭に官人が整列している。
百官はじめて朝座に着く
夜明けとともに宮城の門が開き、翔鸞楼・栖鳳楼に続く南門から大勢の官人たちが朝堂院へと向かう。
挨拶を交わしたり、なかにはアクビをする者も。まだ明けやらぬ空には鳥のひと群れ。
完成まぢかの築地
遷都して3年ほどたつと、長岡宮の中心部で早くも大きな改造がはじまる。
内裏が東のほうへ移されたのと同じ頃、朝堂院東第四堂のすぐ東側に築地塀が築かれる。
突貫工事のため、女性や子どもも、土を突き固めたり、板を運んだりと大忙しの現場。