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こんにちは、都(みやこの) ひき麻呂です!
皆さん、こんにちは!
わたしは難波宮からやってきた、ヒキガエルです。
まだ都が奈良の平城京にあった
延暦3年(784)5月、2万匹の仲間とともに、
難波市から四天王寺まで行進した時、
都がうつる兆しといわれました。
そのあとすぐに難波宮の大極殿や
朝堂院の建物が解体されはじめました。
とても気になったので、瓦や柱などの資材が、
淀川をさかのぼって運ばれるのにまぎれて、
ここまでついてきました。
いまは、長岡宮の工事現場で、都づくりのために
全国各地から集められてきた人々といっしょに働いています。
新しい都、長岡京では、造営長官の藤原種継さまが暗殺され、
桓武天皇の弟で、皇太子の早良親王さまが捕まるなど、
よくないことがつぎつぎおこり、わたしはとても心配しています。
わたしには、長らく名前がありませんでした。
そこで、平成23年、向日市文化資料館でわたしの名前を
募集することになりました。
たくさんの来館者のみなさんが、いろんな名前を考えてくださり、
平成24年に“都(みやこの) ひき麻呂”という名前にきまりました!
みなさん、これからもよろしくお願いします!
そんなわたしのチャームポイントは…
この後ろ姿!
ヒキガエルは、体に黒色の雲のような形のもようと、
背中にたくさんのイボがあるのが特徴なんです。