更新日:2024年6月7日
阪神淡路大震災や東日本大震災で発生した火災の半数以上が、電気による火災と言われています。
震災時に発生する電気火災のひとつに、「通電火災」があります。
震災時には広範囲かつ長時間に及ぶ停電が発生するため、停電復旧後の再通電時に出火する、「通電火災」に注意が必要です。
普段の生活で使用している電気は、電線に流れる電気を建物に取り込んで、分電盤と呼ばれる箱からそれぞれの部屋へと配線しています。配線の途中には、電気を遮断するためのブレーカーと呼ばれる装置が設置されています。
感震ブレーカーとは、大規模地震が発生した際に起こる電気火災を防ぐため、一定の揺れを感知すると自動的に通電を遮断する機器のことを言います。
製品ごとの特徴や注意点を踏まえ、適切に選びましょう!
分電盤のセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。揺れを感知してからブレーカーが落ちるまでに時間的猶予を持たせているものが多いため、その時間を使って避難を行うことができます。
基本的には全ての電気を遮断するので、ご家庭に電気を使用する医療器具等がある場合等は、設置について注意が必要です。
感震機能が分電盤に内蔵されているタイプと、外付けするタイプがあります。
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断します。個別のコンセントの電気を遮断することができるのが特徴です。
壁面に取り付ける埋込型や、既存のコンセントに差し込んで使うタップ型があります。
ばねの作動や重りの落下などによりブレーカーを切って電気を遮断します。ブレーカーに直接取り付けるもので、工事の必要はありません。
おもり玉式やバネ式があり、比較的安価で取り付けできます。
出典:内閣府・消防庁・経済産業省 感震ブレーカー普及啓発チラシ
感震ブレーカーを設置する時は、次の事項に注意して設置してください。
(1) 生命の維持に直結するような医療用機器を設置している場合、停電に対処できるバッテリー等を備えてください。
(2)夜間の照明確保のために、停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備しましょう。
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