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子どもの頃、「12月は教師も慌ただしく走るから『師走』なんだ」と聞いた覚えがありますが、実際には諸説あります。
1.「師(僧)走る」説(師馳す)
年末に僧(=師)が各家を回って読経や法事を行って忙しく“走り回った”ことに由来する。
2.「年果つ/為果つ」→ しはつ → しはす 説
「一年が果てる(終わる)」の意の「しはつ」が音変化して「しはす」となり、当て字で「師走」となった。
3.「四時(しじ)果つ」→ しはつ 説
四季が終わる=年が尽きる、の意。
4.「仕果つ」説
仕事納めの月で“仕事(仕)が果てる”ことから。のちに「師」の字を当てた。
いずれにしろ、日本では昔から年末が大きな区切りとなり、新年を迎えるまでに残った仕事を片付けようとするため気忙しくなりますね。
私は『師走』という語感よりも、12月で1年が終わり新たな気持ちで新年を迎えられること、つまり1年がリセットされることが何よりも良いと感じています。
もちろん良い事が続いた1年であれば、終わるのが名残惜しく思えるかもしれません。しかし、つらい出来事や失敗があり気持ちを入れ替えたいときには、新しい年を迎えることは大きな転換点になると思います。
私も残り1か月、やるべき事や課題は多いですが、慌ただしい中でも着実に前進し、気持ちよく新年のスタートを切れるよう努めてまいります。
向日市長 安田 守