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「卒業」という言葉から皆さんは何を思い出されるでしょうか。
尾崎豊さんやコブクロさんの歌を思い出す方、あるいはご自身の学生時代を懐かしく振り返る方もいらっしゃるかもしれません。
私の場合はなぜか、サイモン&ガーファンクルの歌が流れる映画『卒業』が思い浮かびます。初めて観たときの印象が、今も強く心に残っているからでしょうか。
それはさておき、卒業にはさまざまな形があります。時を重ねれば誰もが迎える義務教育の卒業、努力の末に到達する高校や大学の卒業、そして自らの意思で新たな人生に踏み出すための卒業などです。
その中で多くの方が初めて「本当の別れ」を実感するのは、中学校の卒業ではないでしょうか。
進学先や進路が分かれ、これまで当たり前だった日常が大きく変わる節目でもあります。
私は中学校の卒業式で、必ず生徒の皆さんに伝えている言葉があります。それは、「人生には多くの分かれ道がありますが、二つの道で迷ったときは、ぜひ積極的な方を選んでください」ということです。
たとえその選択が思い描いた結果につながらなかったとしても、積極的な道を選んだのであれば、後悔は少ないと考えているからです。
私自身、これまでの人生を振り返る中で、消極的な選択をして後悔した経験があります。
一方で、勇気を出して積極的に決断したことについては、結果にかかわらず悔いは残りませんでした。
積極的な選択は、時に不安や苦しさを伴います。
しかし、その苦しみを含めて自ら選んだ道であったからこそ、私は前を向き続けることができましたので、これから新たな一歩を踏み出す皆さんにとって、少しでも心に留めていただければ幸いです。
それぞれの皆さんが迎える4月からの新しい出発が、希望に満ちたものとなることを、心から応援しています。
向日市長 安田 守