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市長コラム「利き手を骨折して分かったこと」(令和8年8月1日)

ページID:0017739 更新日:2026年8月1日更新 印刷ページ表示

 私事で恐縮ですが、今年の春、手首を骨折しました。それが利き手側であったため、しばらくの間、日常生活のあらゆる場面で不便を感じることになりました。
 箸を持つ、字を書く、服のボタンを留める、ペットボトルのふたを開けるなど、普段は何気なくこなしていた動作が、急に一大事になります。
 中でも困ったのは、入院や手術に伴う書類への自筆サインでした。もちろん、必要な手続きですので仕方がないのですが、利き手が使えない状態で名前を書くというのは、なかなかの難題でした。本人確認のために書いているはずなのに、出来上がった文字を見ると、むしろ本人かどうか疑われそうな仕上がりでした。
 手首に限りませんが、けがをしてみると、普段は気にも留めていなかった動作の一つ一つが、実は多くの力や感覚に支えられていることに気づかされます。
 今回の骨折は、もちろん望んだものではありません。できればペットボトルのふたとの戦いも、自筆サインとの格闘も、二度と経験したくないところです。しかし、不便を経験したからこそ見えてきたこともあります。
 まちづくりにおいても大切なのは、こうした「ちょっとした不便」に気づくことではないでしょうか。すべてを一度に変えることはできませんが、日々の暮らしの中にある小さな困りごとに目を向け、誰もが安心して暮らしやすいまちをつくっていく。その積み重ねが、これからのまちづくりには欠かせないと感じています。
 厳しい暑さが続く毎日ですが、私の手首も少しずつ回復に向かっています。この経験から得た気づきも、今後の市政に生かしてまいりたいと考えております。

こちらを見つめる猫のふうた     向日市長 安田 守