更新日:2015年12月7日
向日市の「市民の花」ひまわりといえば、季節は夏を思い浮かべますが、秋に咲くひまわりの種まきが29日、上植野町内の畑で行われました。
例年は6月にまき、8月に花を咲かせますが、気候の良い秋により長くひまわりの花を市民に楽しんでもらおうと、時期を遅らせ、市と上植野農家組合の協力で行いました。
この場所以外にも寺戸町、鶏冠井町の3か所の畑に種がまかれ、10月下旬から11月上旬にかけて、ひまわりが道行く人の目を楽しませることになるでしょう。
文化資料館で28日、ボランティア活動講座が開講し、地域の歴史や文化に興味のある約20人が受講しました。
この講座は来館者への展示案内や、収集資料の整理・展示などを行うボランティアスタッフを養成するもので、来年2月までに全10回の講義を通して、資料館で活動するための知識や技術を楽しく学びます。
この日は文化資料館の開館からの経緯や役割、同館の特徴でもある市民と協力した活動について説明が行われました。今後は、市内の史跡めぐりや所蔵資料の整理などを体験します。
7月に地下道で起きた幼稚園バス水没事故で、園児らの救助活動に協力した山本康史さん(森本町)に 26日、向日消防署から感謝状が贈られました。
大雨で冠水していた森本町のJR前田地下道で幼稚園バスが立ち往生し、車両の約半分が水没。車内に園児6人を含む8人が取り残される事故が7月28日午後に発生しました。付近を見回っていた山本さんは、車内の状況に気付くと、自らの危険を顧みることなくバスに乗り移り、その後到着した消防隊とともに車内から救出活動を行いました。
内藤治男署長は感謝状を手渡し、「山本さんのおかげで車内の子どもたちは大きな安心感を得ることができたと思う」と述べ、勇敢な行動をたたえました。山本さんは当時の状況を振り返り「そのときは必死でした。子どもにケガなどなく無事でよかった」と語りました。
向日市の花、ひまわりを描く写生コンテスト(向日市商店会主催)の表彰式が26日、商工会館で行われました。
幼児、小学生を対象に、毎年この時期に開催されるこのコンテストは、今年で31回目を迎えます。8月1日から市商店会各加盟店で写生用の画用紙が配布され、7日の締め切りまでに合計101点もの作品が寄せられました。
表彰式では、京都府知事賞、向日市長賞などの特選7点、入選10点の受賞者一人ひとりに、賞状や記念品が贈られました。審査員からは、「全体を通して、明るく元気で色鮮やかな作品が多く見られた」との講評がありました。
表彰式終了後、受賞者らはそれぞれが描いた作品を眺めたり、作品の前での記念撮影を楽しみました。
受賞作品は市内の3金融機関で、9月5日まで展示される予定です。
楽しみながら天体や自然科学に理解と関心を深める天文教室「キッズプラネット2008」が22日、天文館で開催されました。
今年のテーマは、水星、金星、地球などをはじめとする太陽系の惑星8つの模型を作ること。参加した小学4年生から6年生の15人は、まずはじめにプラネタリウムで講義を受け、その後、紙粘土を使った惑星の制作に取り組みました。
模型作りは、白い粘土に絵の具を混ぜて色をつけることから始めます。子どもたちは、それぞれの天体の特徴や表面の様子などを頭のなかで思い描き、見本の色とにらめっこしながら、微妙な色の調合を行いました。それぞれの惑星は、大きさも異なります。紙のメジャーで大きさを確認し、試行錯誤を繰り返しながら、慎重に粘土をこねました。
「他の大きな惑星と比べると、地球は思ったよりも小さいね」子どもたちは、作った模型を手にとり、大きさや色の違いなどを実感しました。
このほど、向日市埋蔵文化財センターは、野田遺跡(森本町)の発掘調査について発表を行い、長岡京が従来の研究で考えられていたよりも北に広がっていた可能性を示唆しました。
この調査区は、これまで長岡京の北限に推定されている北京極大路の北約40メートルに位置し、長岡京外とされていました。今回の発掘で約9メートルの間隔をおいた2本の溝が南北に走り、道路跡が確認されました。この道路は、京内の道路の延長線上にあり、周辺に建物などの遺構が確認できたこともあり、街区がさらに北側に広がっていたことが推測されます。
近年、長岡京跡の北側で長岡京時代の道路跡や建物跡が確認される事例が増えており、京域の北限を見直す必要があるのではないかとされていたため、同センターでは、今回の成果に大きな期待を寄せています。
8月上旬に行われた歴史教室で子どもたちが作成した歴史絵本約30点が、資料館で展示中です。
「いろいろなつぼのれきし」や「かわらのれきし」と題したこれらの作品は、小中学生たちが復元画家の早川和子さんらとともに作ったものです。制作風景の写真パネルや、早川さんが描いた子どもたちの似顔絵スケッチもあわせて展示されています。
展示は24日まで行われます。
先月7月に開館15周年を迎えた天文館では、これを記念したプラネタリウム特別記念番組の投影を行いました。特別投影初日となった10日には、夏休み中の子どもたちなど大勢の市民が訪れました。
投影された「ひげくま先生とこぎつねチロン〜夜空の星ごよみ」というオリジナル作品は、同館ボランティアで第4向陽小学校の教諭でもある井本彰さんが制作したものです。自身で解説も行い、「第4回MAPみえこどもの城プラネタリウム解説コンクール」では最優秀賞を受賞されています。
井本さんは、番組に登場するひげくま先生と子ギツネの2役を巧みに演じながら、夏の星座や、星の南中、季節の移り変わりなどについてユーモアを交えながらわかりやすく説明しました。会場の子どもたちは、満天の星が映し出された天井のスクリーンを見上げながら、やさしく語られる解説に耳を傾け、星空の世界に浸りました。
24日分の入場整理券の配布は終了しました。
平和の大切さや人権の尊さについて考える「向日市民平和と人権のつどい」が8日、市民会館で開催されました。
視力と聴力を失いながらも前向きに生きる女性の生き方を描いた映画「ヘレンケラーを知っていますか」が上映されたほか、監督を務めた中山節夫さんが来場者約300人を前に講演を行いました。
中山さんは、映画のモデルとなった女性が、住んでいた地域から隔離され山奥で1人で暮らしをしていると説明しました。また、ハンセン病や障がい者問題などをテーマに、これまで撮影した作品について触れ、「気付かないうちに、人は人を差別している。弱者に対する一般市民の罪を今一度考えてほしい」などと訴えました。
文化資料館で開催中の特別展「絵で見る考古学 早川和子原画展」にちなんだ子ども向け歴史教室が、6日、7日の二日間にわたって同館で行われ、約30人が参加しました。
この催しには、特別展に展示中の復元画の作者、早川さんも参加。子どもたちにアドバイスしたり、一人ひとりの似顔絵をスケッチし、プレゼントしていました。
参加者は土器や復元模型など展示品を画用紙数枚にスケッチ、クレヨンで彩色し、それぞれを貼り付け、題名に頭を悩ませながら、自分だけの「歴史絵本」を作りました。
2色だけで色を塗り、除光液を浸した布でクレヨンを伸ばすと、子どもたちのスケッチは柔らかで印象的な仕上がりに。子どもたちの作品は、12日から24日まで資料館で展示される予定です。
市民体育館で7日、同館主催の「子ども紙すき体験教室」が行われ、年長から小学2年生までの児童とその保護者21組が参加しました。この教室は、楽しく夏休みの自由研究をしながら環境やリサイクルについて学んでもらおうというもので、NPO法人リアル・リンク京都の芥川ひろ子さんを講師に招いて行われました。
牛乳パックを細かくちぎり、水に浸してドロドロにしたものを入れた桶が会場に用意され、参加した子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら木の枠を使って紙すきを行いました。着色した水や折り紙、アザミの花を細かくしたものを混ぜた桶などがあり、子どもたちはいろいろな種類の紙すきに挑戦していました。
紙をすいた後、枠の裏から掃除機で水分を吸い取り、しばらく乾かしたらハガキの完成です。牛乳パックをリサイクルしてつくったハガキの仕上がり具合に子どもたちは満足げな表情を浮かべていました。
西ノ岡中学校のプールで5日、小学校水泳記録会が行われ、市内の小学5・6年生約100人が参加しました。
この記録会は、水泳を通してスポーツに関心を持ってもらうとともに、自分の水泳能力を知り、その向上を図ってもらおうと、市小学校体育連盟と西ノ岡中学校が毎年行っているものです。25メートル自由形、50メートル自由形のタイム計測や学校別の100メートルリレーが行われました。
夏の日差しの下で、子どもたちは水しぶきを上げながら力いっぱい泳ぎ、保護者や先生、友人たちの熱い声援に応えていました。子どもたちがゴールする度、観覧席からは大きな拍手が送られました。
第2向陽小学校で4日、2向エコ活動推進会議主催の親子地球温暖化教室が開かれ、親子連れ約10人が参加しました。同会議は、第2向陽小学校と同校PTA、物集女区、物集女青少年健全育成会議、向日市少年補導委員会物集女支部によって構成されており、エコ活動(環境保全に寄与する活動)を通して親子や地域の絆を深めることなどを目的としています。
参加者は、講師として招かれた京都府地球温暖化防止活動推進センターのスタッフから温暖化についての説明を受けた後、自転車を使った発電やミニソーラーパネルを使った工作を行いました。
ミニソーラーパネルを使った工作では、親子で力を合わせながら和気あいあいと作品づくりを楽しんでいました。
8月5日から奈良県で開催される中学校総合体育大会の近畿大会に出場する勝山中学校の生徒が市役所を訪問し、出場を報告しました。訪れたのは、体操(床・跳馬)の堤通さん(2年)、水泳(200メートル・400メートル個人メドレー)の山本健人さん(3年)の2人です。山本さんは400メートル個人メドレーでの全国大会出場も決定しています。
日ごろから長時間練習に励んでいるという2人に和田副市長は「リラックスして日ごろの練習の成果を発揮してきてください」と励ましの言葉を送っていました。激励を受けた2人は、「ベストを尽くして良い成績を収められるようがんばります」と抱負を語りました。
勝山中学校からは、堤さん、山本さんの他に有馬桃さん(3年)が陸上競技(四種競技)に出場します。
1日、市民会館で人権研修会「命の大切さ 〜少年犯罪で息子を奪われた親の想い〜」が開かれ、「少年犯罪被害当事者の会」代表の武るり子さんが、訪れた約50人を前に講演を行いました。
武さんは、1996年に高校1年生の長男、孝和さん(当時16歳)を少年による暴行で亡くされました。加害少年を裁くはずの少年審判の場で、被害者の権利があまりにもなおざりにされていることに疑問を感じ、以来、夫婦で少年犯罪被害者の救済、支援、地位の向上に取り組んで来られました。
「少年法の改正や警察での犯罪被害者窓口の設置など、被害者を取り巻く状況は良くなったもののまだ不十分」と武さんは話します。公開されない加害者の情報、お金のかかる民事裁判など問題は残っています。「裁判の仕組みが適正化されるよう、これからも声を上げ続けたい」と静かな口調で語りました。