更新日:2017年8月1日
私にとって夏の風物詩といえば「蝉の声」です。子供の頃は家の庭で蝉の抜け殻を見つけるのが楽しみで、抜け殻がある木の上の方を見ると「アブラゼミ」が良く鳴いていました。昔は家の近くにはアブラゼミが多く、竹林の方に行くとミンミンゼミが鳴いていました。そしてツクツクボウシが鳴き出すと夏休みの終わりが近づく合図でした。
しかし最近ではクマゼミをよく見かけます。初めて見たときは透明の羽が格好よかったのですが、これだけ増えてくると昔のアブラゼミが懐かしく思えるほどです。
最近、この「クマゼミ」が増えた理由の一つではないかと言われているのが気温の上昇です。
皆さまも感じておられるとは思いますが、確かに私が子供の頃(と言っても40年以上前の話ですが…)は今ほど暑くなかったので夏でもクーラー無しで過ごせましたが、近年は小中学校でもエアコンが必要になるほど気温が上昇しています。その結果、幼虫の時に、ほかの種類の蝉よりも高温に耐久性があるクマゼミが増えてきたのではないかといわれています。
こうした日常生活のちょっとした変化にも地球温暖化の影響が及んでいることを改めて感じますが、この地球温暖化については、COP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)において、「パリ協定」が採択され、温室効果ガスの排出削減に向けて、国や地域をあげてより一層取り組むことが求められています。
先日「パリ協定」から、二酸化炭素排出量世界第2位のアメリカが離脱を表明するという残念なニュースもありましたが、本市におきましては、平成31年度の温室効果ガスを平成2年実績と比較して23%削減する目標を定め、温暖化防止に取り組んでおります。
この問題は本市だけでは解決できないことかもしれませんが、また昔のようにアブラ ゼミやミンミンゼミの鳴き声が近くに戻ってくることを願いつつ、市民の皆さまとともに環境保全への取り組みを進めて参りたいと考えております。